ペット後見について

年老いてもペットと共に暮らしたいあなたへ
ペット後見という選択肢があります!
ペット後見とは・・・
ペット後見とは、飼い主さまが病気や高齢化、事故、災害などの理由でペットの世話ができなくなった場合に、あらかじめ指定した後見人がペットの世話を引き継ぐ仕組みのことです。飼い主さまが元気なうちに準備しておくことで、万が一の際にもペットが安心して暮らせる環境を確保することができます。
ペットは平均寿命が10年以上の動物が多く、犬や猫の場合は20年近く生きることもあります。そのためご高齢の方の場合、せっかく善意で保護施設から犬・猫をお迎えしたいと思っても、高齢を理由に譲り渡してくれないという問題がおきています。しかし高齢者に限らず、一人暮らしの飼い主さまにとっても、万が一のことは大いにありえることです。愛するペットを守るため、またご高齢であっても人生最期までペットと共に生きるために「ペット後見」を検討されてみてはいかがでしょうか?
ペットのための後見が必要な理由
ペット後見を準備することで、以下のような問題を未然に防ぐことができます。
1.飼い主さまが高齢や病気でペットの世話ができなくなる
飼い主さまが高齢になると、自分自身の日常生活を送ることが難しくなる可能性があります。特に認知症や脳卒中などで入院や施設入所が必要になった場合、ペットのお世話を続けることが困難になり、ネグレクト(飼育放棄)が起こり、最悪の場合にはペットを死に至らしめてしまいます。※飼育放棄は動物愛護管理法により虐待とみなされ処罰の対象です。
2.突然の事故や入院でペットが取り残される
交通事故や急病で突然入院した場合、自宅に残されたペットが十分な世話を受けられずに亡くなってしまうことがあります。後見制度によって、緊急時に駆けつけるペットシッターや一時預かり先などをあらかじめ決めておけば、ペットの命を守ることができます。
3.飼い主が亡くなった後のペットの行き場がない
飼い主さまが亡くなった際、家族や親戚がペットを引き取れない場合、ペットが保健所に送られてしまうリスクがあります。悲しいことに様々な理由で保健所にペットが持ち込まれるケースは実に多いのです。しかし後見制度を利用することで、ペットが終生安心して暮らせる環境を整えることができます。
ペットのための後見の具体的な方法
ペット後見にはいくつかの方法があり、飼い主さまの状況や希望に応じて選ぶことができます。
1.信頼できる家族や友人に依頼する
最もシンプルな方法は、家族や親しい友人にペットを引き取ってもらうことです。事前に話し合い、ペットの生活費や世話の方法について合意しておくと安心です。
2.ペットの後見契約を結ぶ
行政書士に「ペット後見 契約書」を作成してもらい、正式にペットの引き受け先を取り決める方法です。契約には以下のような内容を含めることができます。
• 後見人となる人や団体の指定
• ペットの飼育費用や医療費の管理方法
• 緊急時の対応(入院時や災害時など)
• 飼育方針(食事、散歩、病院、しつけなどの細かい指示)
3.ペットのための信託契約を活用する
通称「ペットの信託契約」とは、家族信託を応用したシステムです。飼い主さまの判断能力があるうちに、万が一の時にペットを託すひとを決め、信託契約書を結びます。ペットの飼育費用専用の口座を作り、ペットの飼育者は飼育費用に限り使用することができます。飼育者が口座の管理をすることもできますが、口座は家族や親族に管理してもらい、そこから飼育費を支払ってもらうという方法も可能です。
4.負担付き贈与契約または死後事務委任契約を締結する
負担付き贈与契約とはペットのお世話を任せたい方に財産を贈与する代わりに特定の義務(この場合はペットのお世話)を課す契約を結ぶことです。「財産の贈与を受けるには、ペットのお世話を履行すること」が条件となります。また死後事務委任契約とは、飼い主さまが亡くなった後の手続きを相続人または第三者に委任する契約のことです。飼い主さまが亡くなった後のペットの世話や引き取り、生活の保障を委任する契約を指します。この契約を結んでおけば飼い主さまが亡くなった際にペットが路頭に迷うことなく、適切に引き取られ、お世話を受けることができます。
5.ペットのための後見団体を利用する
ペット専門の後見団体に依頼する方法もあります。動物保護団体やペットシェルターが、飼い主さまの希望に沿った形で終生ペットの世話を引き受けたり、新しい家族を見つけてくれます。
6.ペットシッターによる『見守りサポート』を利用する
ペットのための後見の一環として、ペットシッターに依頼し定期的に訪問してもらう方法があります。ペットシッターが定期的に訪問することで、飼い主さまの健康状態に関わらずペットの生活環境を安定させることができます。特にご高齢の飼い主さまや多忙な単身者の場合、ペットシッターがペットの健康状態をチェックし、異常があればすぐに対応できる仕組みを作ることができます。
ペットシッターを利用するメリット
✅高齢の飼い主さまや病気がちな人に適している
ペットシッターが定期的に訪問し、飼い主さまと直接お会いします。フードや新鮮なお水がきちんと与えられているか、散歩に行けているか、トイレは清潔に保たれているかなど、健康状態をチェックし、時にはお世話を手伝います。飼い主さまが万が一お世話できない状況になってもペットの生活を守ります。
✅緊急時の対応も可能
ペットシッターが鍵を預かることで、急な入院や事故があった際にもペットの世話を継続できます。
✅飼い主さまがお亡くなり後のペットの引受人との橋渡し役になる
ペットシッターが持つペットの健康状態やお世話方法などの情報を、引受人さまやご家族と共有することでスムーズな引き継ぎが可能になります。
まとめ
ペットのための後見制度を利用することで、飼い主さまが万が一の事態になっても、ペットが安心して暮らせる環境を確保できます。
• 家族や信頼できる人に相談する
• ペット後見契約やペットのための信託を活用する
• 負担付き贈与契約または死後事務委任契約を締結する
• 専門団体を活用する
• ペットシッターを利用し、継続的な見守りを依頼する
これらの方法を組み合わせて、ペットの将来をしっかりと考えて準備することが大切です。
ペットシッター クレールではペットの後見制度の一環として、飼い主さまとペットが健康的な生活を送れるよう定期的にお伺いする『見守りサポート』を提供いたします。そして万が一の時には、あらかじめ飼い主さまが決めておいた方法に従って、ペットが最後まで幸せに暮らせるよう引き継ぎをいたします。
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