春から秋にかけての虫除け対策について
いよいよ春一番とともに、暖かな季節がやってきました。
やわらかな日差しの中、わんちゃんといつもより少し遠くまでお散歩に出かけたくなりますよね。
でも、ちょっと待ってください。
春から秋(目安:3月~11月頃)は、気温や湿度の上昇に伴い、ノミ・マダニ・蚊などの
外部寄生虫の活動が活発になる季節でもあります。
これらの寄生虫は、単なる皮膚トラブルの原因にとどまらず、各種感染症の媒介や
全身性疾患の引き金となる可能性があります。
そのため、この時期は計画的かつ継続的な予防管理がとても重要になります。
今回は、春から始めたい寄生虫予防についてのお話しです。
ノミ・マダニの予防について
■ ノミ
ノミ寄生は、強い掻痒やノミアレルギー性皮膚炎の主因となります。
感受性の高い個体では少数寄生でも重度の皮膚炎を発症することがあり、子犬・子猫では
貧血を引き起こす場合もあります。
また瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)※となることも知られています。
※成虫の長さが数cm〜50cmにも及ぶ消化管内寄生虫で犬や猫によくみられます。
■ マダニ
マダニによる代表的な重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は死亡率が10〜30%に達することもある危険な病気です。
春から秋の草むらや藪でのお散歩は気をつける必要があります。
マダニによる主な感染症と症状
- 重症熱性血小板減少症(SFTS)6日〜2週間の潜伏期間を経て、発熱、全身倦怠感、嘔吐・下痢などの消化器症状が現れ、重症化すると死亡することもある。
- 日本紅斑熱(にほんこうはんねつ) 2〜8日の潜伏期間後、高熱、頭痛、発疹(特に手足に強い)が現れる。
- ライム病 遊走性紅斑という特徴的な皮膚症状や、関節炎、神経症状が現れる。
蚊とフィラリア症の予防は犬だけじゃない
蚊が媒介するフィラリア症(犬糸状虫症)は、犬では心臓および肺動脈に寄生し、
進行すると咳、運動不耐性、呼吸困難、循環不全などを引き起こす重大な疾患です。
そして猫においても少数寄生ながら急性の呼吸器症状や突然死を招く可能性があります。
日本獣医師会 においては、毎年の抗原検査(犬)および蚊の発生期間に合わせた
定期的な予防投与の実施が推奨されています。
一般的には
- 蚊の発生開始から終息後1か月までの投与
- 月1回の予防薬投与(製剤により異なる場合あり)
が基本的な管理方法とされています。
ペットシッターをご利用の前に・・・
安全かつ衛生的なシッティング環境を維持するため、ペットシッタークレールでは
春~秋の期間中は以下の実施をお願いしております。(任意)
- ノミ・マダニ予防薬の継続的投与
- フィラリア予防の実施
- 必要に応じた定期検査の受診
寄生虫対策は、その子自身の健康維持のみならず、他のペットちゃんやお世話をするシッターの
安全確保にも直結いたします。
感染症の拡大防止という観点からも、予防管理は非常に重要なのです。
最後に
寄生虫疾患は、初期段階では無症状のことも多く、発見時には進行している場合があります。
そのため、治療よりも予防を重視した管理が最も合理的で確実な方法といえます。
大切なご家族が健やかに過ごせるよう、かかりつけの動物病院とご相談のうえ、
計画的な予防をどうかよろしくお願いいたします。